ガーヒー★旅行備忘録

旅行からバイク、しょうもないことまで。

風速17mのなかバイクでアクアラインデビューをした日

ガーヒーです。

top2202hakko.hatenablog.com
このブログの後日談です。

当方は横浜在住。
過去にカブを乗り回していた頃、
房総半島へ行こうものなら東京湾フェリーをよく利用していた。

小型二輪はアクアラインを走れないうえに、かといって陸続きの国道357号を遠回りするのも気が引けたからだ。


そんな中昨年末。
ヤマハ・MT-03(中型バイク)を購入してからひとつの野望がこみ上げてきた。

アクアラインを走りたい!!!」そして
「三島隧道のランクル(記事リンク参照)をお目にかかりたい!」
という目的が重なり合ったとき、不覚にもアクアラインを走る理由が生まれたのだ。


そして待ちに待った2月の晴れた日のこと、上の記事にてランクルツー敢行。

往路。渡り切りました。
風速14mでした。

普段はヘルメットの中でしょうもない独り言をくっちゃべって暇つぶしにしているのだが(ワイだけじゃない?)、
今回ばかりは黙り&冷や汗をかくほどのかつてない集中力を要した、そんな往路であった。

この先に起こることを思慮すると、ここまではまだヌルゲーの領域である。



ツーリング目的地のランクルを拝み…

そして帰路。

海ほたるへ到着。
風速17mでした。
”(命からがら)海ほたるへ到着”の方が正しいだろうか。

強風ゆえアクアライン名物らしい「時速40キロ制限」がかかってはいたが、実際左車線でも70キロは流れていた。いずれにせよ何キロ出してようが吹っ飛ぶかと思った。


▲波の立ちようが暴風さを語る。もちろん海ほたるも強風

恐ろしさを存じ上げない方向けに例えるならば、マシンは小刻み振動だが、常時左右から友達にタックルをかまされている状態でロデオマシンに乗っているような感覚。マシンは常に左右に振られ、暴れ、たまに隣車線にはみ出しそうなくらいに揺られ。
背中のショルダーバッグもどっかに飛んでいきそうなくらい「ボボボボボボボボボボボボ‼‼‼」と暴れ。

ロデオマシンなら下にマットが敷かれているだろうが、いかんせんこれはバイク。落下=死直結の世界である。

SSバイクばりの前傾ぶりで低重心をかけ、かつてないほどの腕力でステアリングを押さえつけ、カブで積み上げたバイク歴で何とかたどり着くことに成功した。


『ばくおん!』でもとり上げられた対策として「風に流されそうな分だけ車体を傾ける」とはいうが、前後左右・神出鬼没・台風レベルの暴風吹き荒れるアクアラインの強風相手には100%有効という保証はない。作中にもあるが、急に風がやみバイクが流されるばかりか、それゆえに事故を起こしてしまえば本末転倒である。
神出鬼没な風に完全対応したくば、人体にセグウェイ並みに敏感な風速感知センサーを搭載しなければならないことだろう。それか車を買うか

しかし当道路を110kgのセローで大奮闘していた『ばくおん!』の恩紗はすごいなぁ。


▲休憩中は思わず"生きる"ことを実感した

あと思うところとしては、MTに命を救われたかもという点。重いバイクは実用性皆無と考えていたが、このような場面においては恩恵があるのかもしれない。

当方購入前はこのMT-03(車重167kg)とホンダCB250R(車重144kg)とで悩んでいたのだが、後者のような単気筒の軽いバイクでは確実に海に吹っ飛んでいたことだろう。
カブでここを?道交法が許したとしても瞬殺で海の藻屑ですよ


廃道なんかよりもその道のりで命からがらな目に遭うとは、我ながら不覚の極み。
アクアラインの風速が(ほぼ)リアルタイムにわかるサイトもあるみたいなので、これを活用しバイク通行の可否を考えるべきであると痛感した。
www6.kaiho.mlit.go.jp


運転に自信がなければor車重の軽いバイクなら東京湾フェリーを使うなど、臨機応変に生きた方が身のためであろう。
私ももう少しドッグファイトの技術を学んでから出直します。


ちなみに余談ですが、海ほたるで1時間ほど休憩し戻ってきたら
バイクが潮風まみれになっていました。

帰宅後慌ててバイクを洗車しましたとさ。
めでたしめでたし。