ガーヒー★旅行備忘録

旅行からバイク、しょうもないことまで。

戦前の面影・鶴見線国道駅

「3両編成」「昼間は3本/時」と『都会のローカル線』で名の知れた神奈川県横浜市・工業地帯を走るJR鶴見線だが、
その中でもひと際レベチな駅を訪ねた。


国道駅(JI-02)
鶴見駅の隣に位置し、2分ほどで到着。

第一京浜側(上写真)から入るといきなり戦時中の洗礼を浴びせられる。

――――これは凄い。機銃掃射の跡である。戦後80年に迫ろうって時に。
大川支線の鉄橋にも機銃掃射痕があるようなので、撮れたら行くことにする。





かつては賑わいを見せていたのだろうが、今はほとんどがベニヤ板で覆われてしまってしまっている。看板が残っているのは「三宝住宅社」「荒三丸」「白雪とみや」のみ。


「仕立、乗合、釣物」で察しは付くだろうが、荒三丸はいわゆる渡し船屋さんで少なくともここは現在も船宿としてゴリゴリに存在している。
微妙に開かれた戸から丁度おばあちゃんが出てきたためまさかなとは思ったが、驚くばかりである。
fish.ggnet.co.jp



通路全景。



プラットホーム。
ここも開業当時(1930年)からほぼ変わっていない模様。ピカピカの電車が来ることに違和感があるほど。
列車到着時に「カンカンカン」と踏切の警報音が流れることは良くいわれており幼少期の私にも記憶にある話だが、いざ行ってみると代わりに「パンポーン♪ 足元にご注意ください」の音声が流れるようになっていた。昔から疑問に思っていた警報音の存在意義だったが、やはりあれはホームの隙間の注意喚起のための音だったのか、と回顧。



駅の裏側は旧東海道、かつて戦国大名が列を成した道である。第一京浜とは打って変わって閑静な住宅街と小さな商店街。土地柄からか魚屋が多い印象を受けた。
南下すると、歴史の教科書ではすっかりおなじみ生麦事件の現場にカチ当たる。

さらに東へ歩むと鶴見川の河口に出る。
夕方になるとランニングやら犬の散歩やらと、住民各々の生活感を垣間見ることができる。